SYMPTOMATOLIGY
胸の痛み
前胸部が締め付けられる感じがしたり、顎や、のどの辺りが詰まるような感じがしたりするようであれば、狭心症の疑いがあります。特に、階段を上ったり坂道を登ったりしたときに症状が出る場合は要注意です。狭心症は、心臓を栄養する冠状動脈(かんじょうどうみゃく)に動脈硬化などがおきて、血管が狭くなるために、心臓に十分な血液が供給されなくなって起きる胸の痛みです。
そのまま放置すると、心筋梗塞に移行してしまう非常に危ない病気です。狭心症の胸の痛みは、前胸部だけではなく、肩や顎・のど・胃の痛みとして現れる場合もあり、これらを放散痛と呼んでいます。胃炎と間違ってしまうことも少なくありません。胃炎の場合にはお食事の前や後など、食事と関連して症状が強まることが多くみられます。階段を上ったり、坂道を上ったりして胃の辺りに不快感が出る場合は心臓かもしれません。いつもと違う症状など、不安な場合は、すぐ受診してください。